おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

相続税1 相続税を自分で対応してみる!

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No. 195

<2021年8月7日 私から娘へのレター>

ここから少々退屈な話になりますが、相続税編を始めたいと思います。

介護と相続税との繋がりが、なんだかピンとこないという方が多いと思いますが、ご両親の亡くなった後の相続問題は、少なからず大きな問題になります。

 

また、亡きご両親だけでなく、その土地・建物にまつわる我が一族の想いやら歴史など。。。

そんな事に思いを巡らせながら進めることになります。

 

同居しているとか、介護などで直接お世話しているとか、遠方で全く縁遠いなど。。。対処の方法は様々になりますね。

 

法定相続人は?配偶者、子、兄弟は分かりやすいですが、もし同居している叔父伯母の場合は?その方が未婚でお子さんがいなかった場合は?配偶者と実子が先に亡くなっている場合は?親が再婚していた場合は? などなど。それぞれの家庭によって複雑です。

 

そもそも課税対象になる財産って何?今住んでいる土地の価格ってどうやって決まるの?どんな控除制度があって、適用するにはどんな条件を満たしていなくてはならないの?

 

母の没後の遺産相続はおじいちゃん(父)が全てをやってくれたので、私は特に何も考えず。。。おじいちゃんに言われるままに署名捺印し。。。正直、何もわかっていませんでした。

 

良く分からない中の不安というと、我が家は現金があったわけではないのですが、都会であったため、必然的に土地の価値が地方よりも相対的に高く(同じ間取りの土地なのに!)、相続税額が膨大になったらどうするんだろう。。。という物です。

 

よく税金が払えず、土地を一部売却などお聞きしますが。。。

「そんな煩雑な作業に巻き込まれたくない!」っといのがその時の気持ちです。

 

そんなわけで、おじいちゃんが元気だった同居早期より、いろいろと勉強を始めたのでした。

 

突然死で一瞬にして失ってしまう、癌などの大病で闘病などのサポートが必要な場合など、普通は「相続」の事なんて全く考える事はなく、かつ準備なんかもできないですよね?

 

一方、認知症などは長い介護期間があるので、ある程度考える時間もあったので、色々と対処ができました。

 

エピソードで紹介した中にも、実はたくさんその準備が散りばめられていたと思います。多くは介護の実施に必要な整理だったのですが、結果的に相続対応がスムーズに運びました。

 

さて、相続税ですが、本人の没後10ヵ月以内に申告しなくてはなりません。肉親の死で打ちひしがれている時に何て過酷な試練。。。相続は借金なども負債も含むので、負の遺産の相続を拒否したいのであれば、この10カ月以内に亡くなった方の身辺をきちんと調査する必要があります。

 

身近に生活していれば常に把握しているので問題ありませんが、就職して遠方に住み、関係が疎遠になっていた場合は、かなり苦労すると思われます。

 

相続税の仕組みを簡単に言うと、基本的に「資産」と「負債」です。

そしてそれが全て分かってから「控除」や「調整」などの作業に入ります。

 

「資産」は土地、家屋、現金、保険、株など。。。

土地・家屋ってどうやって資産として計算するの?

預貯金を含む現金ってちゃんと全部把握できている?

何の保険に入ってるか全部把握している?

株は持ってなかったけ?

 

「負債」は借金、公共料金の未払い分、入院費や葬儀費です。

借金は無いよね~?

亡くなった後に受領した公共料金の請求書は誰が払うの?

入院費や葬儀費は?

 

「控除」や「調整」なんて知りませんよね~?

私も全く知りませんでした。。。

 

このあたり、時間がある時にゆっくり知っておいた方が良いかと思います。

このシリーズで大体の事(我が家のケースは非常にシンプルでした)は分かるかと。

 

なお、税理士さんにお願いするという簡単な方法もあります。

税理士さんの費用は持っている「資産」に対して0.5~1%ですので、多忙で対応できない、複雑で対応できない、大きな資産なので対応が複雑という事であれば、税理士さんにお願いする方法もあります。

 

一方、ある程度の額の資産(特に土地)がある場合は、税理士さんへの支払いは結構な額になり、なんだかもったいないですね。また、地元の税務署に行けば、適宜、税理士さんが無料で相談をしてくれますので、税理士へ支払う費用で豪華なDinnerを食べたい方、是非、鞭打って社会勉強をやってみたい方、自分でやってみて、みんなに自慢したい方はご自身でのチャレンジをお薦めします!ちなみに、私は最期の自慢派です(笑)

 

もちろん、例えば工場を所有していて、中にあるたくさんの機器の減価償却費を計算しなくてはならないなど(機器が資産であり、中古で売却すれば現金になるので相続税の対象です。。。)、あるいはさまざまな場所に散らばる田畑や山を所有してている土地持ちの場合などは税理士さんの方がよさそうですね。。。私ではたぶん無理です。。。

 

こんな感じの話を、これからつらつらとご紹介します。

 

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