資産の管理14 医療費の自己負担割合は?
<2019年4月21日 私から娘へのレター>
同居前のある時期から、おじいちゃん(父)の通院に同行するようになりました。
おじいちゃんの本当の病気が何なのか、どんな治療を受けているのか、家族に何かアドバイスがないかを確認するためです。詳細は同居編で。。。。
結果、この頃から私の年間半休取得率は急激に上昇したかも?
会計でおじいちゃんに付き添って支払いをサポートするのですが、ある日、何気なく領収書をみると、何と3割負担になってる!
え~! いつから?
超高齢者って1割負担じゃないの????
びっくりして、昔の領収書をみるとやっぱり1割負担になってる。
え~!いつから?
これはおかしいと思い、お役所に電話すると。。。
医療費負担割合は毎年審査があり、収入などによって最終的に決定されるとのこと。
つまり公的年金+企業年金などの収入のほか、株での利益や副収入がある場合は、超高齢者といえでも3割負担に!!
そう、おじいちゃんこの審査の申告をしていなかった。。。
お役所から自宅に通知が来て、それに実際の収入や高齢者の同居家族数などの記入して返信するだけなのですが、返信しないとお役所が把握する予想年収によっては3割負担になるようです。
しかも、先に紹介したように確定申告を過去3年間してなかったので、控除が配慮されてないデータで予想年収が高く見積もられていたようです。
なので1割負担変更のための審査申告は必須だったのです。
おそらく年金などがあまり高額でない方、支出が多い方は明らかに1割負担のカテゴリーを超えないので未申告でも大丈夫ですし、明らかに3割負担のカテゴリーに入る方(いわゆるお金持ちですね 笑)も未申告でも大丈夫。
上限をちょっと超えるか超えないかのギリギリの方(小金持ち)は申告内容によって1割に引き下げるか3割相当かの審査に引っかかるのです。
そう、おじいちゃんは後者のギリギリ年収だったのです。
こちらもお役所に電話をして再申告をさせてもらったのですが、申告月から有効なので、未申告のせいで3割負担してしまった月の支払い額について還付はしてくれないとのこと。。。
実にお役所仕事です。。。
私:数か月前も今月も年収は変わらないし、父は物忘れがひどいので未申告は致し方ないのではないか? 先月分の差額は返してくれないのか?
お役所:医療費の負担は3割負担が原則で、その他の制度の利用は申告制です。つまり1割負担も申告制で、申告して初めて適応させるものですので、申告してからの適応になります。
私:通知を頂いたと言っても、このような老人が通知を見ずに破棄してしまったり、読んでも意味がわからないケースは想定していないのでしょうか?
お役所:はい。申告制なので想定していません。他の自治体では各家庭に通知を送らないところもあります。つまり申告書類はお役所に取りに来ていただくのが普通です。新宿区は各家庭に送っているので、他の自治体に比べて手厚いはずです。
私:そうだったのですか。。。来年からは同居するのでたぶん大丈夫です。
この話から「高齢者=1割負担」ではなく、「高齢者が年収により申告=3割から1割に変更」だったのです。びっくり。。。
おじいちゃんと一緒にいると、いろいろと初めて知ることばかり。。。
世の中には、老人にはとうてい対応できない、理解できない複雑な制度がいっぱい。
悪気はないけど老人の対応能力の低さで継続されている支払いもいっぱい。
やはり家族のフォローって重要ですね。
母が生きていれば対応できたかな?
昔のようにしっかりしたおじいちゃんなら高齢でも対応できたかな?
少なくともケアマネさん達は、このあたりしっかり相談に乗ってくれるとのことですので、ケアマネさんにお世話になっているご老人なら大丈夫かもしれませんね。。。
みなさま、高齢ご両親の医療負担割合も年に一度はチェックした方がいいですよ!